APC使用に先がけて、アルゴンガスを消化管内に適度に充満させることが必要である。
APCプローブを内視鏡先端から出したところで、APC照射前にパージボタン(図6)を押し、プローブ先端内の粘液や水を吹き飛ばして放電しやすい環境にする。
アルゴンガスの流入による消化管の過剰な膨張を起こさないようにするためには、アルゴンガスの流量は初めはやや多めにし、放電が順調に行われればやや流量を下げて照射すると消化管の拡張は軽減する。
また、2チャンネルスコープが使用できれば、片方のチャンネルより消化管内の余分なガスを吸引しながらAPCを行うと効果的である。
広い消化管内と狭い消化管内でガス流量を調節してAPCを行うことも必要である。
使用上の注意としては、アルゴンガスの送気による腸管内圧の上昇が起きないようにガスの吸引をまめに行いながら使用すること、またイレウス症例ではAPCの使用を控えることなどである。
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