W.APCの使用方法と手技のポイント...その4

4.APCの照射を円滑に行うためのコツ

1)

APCの照射を円滑に行うためには、アルゴンガスを標的組織周囲に適度に充満させることと、APCプローブを標的組織に接触しないように十分に近づけるのがポイントである。
プローブが臓器の壁に接触した状態でAPC照射を行うと壁内気腫や壁の損傷を起こすことがあり、プローブ放電中は組織や臓器の壁に強く押しつけないように注意する。

2)

標的組織とAPCのアプリケータ先端との至近距離を一定に保つことが難しい症例では、その対策として透明フードやキャップを内視鏡先端に装着してAPCアプリケータと標的組織の距離を一定にコントロールするとAPC照射が比較的容易になる。