W.APCの使用方法と手技のポイント...その5

5.APC使用条件の設定

1)

出力の設定については、標的臓器の種類と臓器の厚さ、病変の性状(隆起性病変か潰瘍性病変か)によって高周波電流発生装置の出力設定、ならびに照射時間を調節する。

2)

APCの照射時間の設定は、長時間の照射を少ない回数で行うよりも、短時間の照射を頻繁に行うほうが、標的組織の凝固深度も深くなりにくく安全である。

3)

APCアプリケータの径2.3mmのものを使用した場合、APCの使用条件は一般的には出力30〜60W、アルゴンガス流量は1.0〜2.0ι/minの条件で行った。
参考までに治療病変、標的臓器別に出力、アルゴンガス流量、1回のAPC照射継続時間の使用条件を表3に示した。